【獣医師が解説】ドッグフードの選び方 おすすめドッグフード4選!(ライフステージ編)
この記事では、ペットオーナー様に知っておいてほしい下記のことを解説します。
・獣医師が教える「ドッグフードの選び方」
・獣医師の視点から厳選したドッグフード
動物病院で獣医師として勤務経験のある筆者が、ドッグフードを選ぶ時のポイントとライフステージに合わせたおすすめのドッグフードをご紹介します。
「種類が多すぎてドッグフードの選び方が分からない!」という人はぜひ参考にしてみてください。
① ライフステージに合っているか?
② 必須栄養素が適切に含まれてるか?
③ 余計な添加物を使っていないか?
【獣医師が厳選】おすすめドッグフード4選
【比較一覧表】記事で紹介したドッグフード
・まとめ
ドッグフードを
選ぶ時のポイント
① ライフステージに合っているか?
人間でも離乳食などがあるのと同じように、ワンちゃんも年齢やライフステージに応じて、食事を変更することが重要です。
それぞれの時期に応じて、どのような栄養素が必要なのか?をしっかり抑えてドッグフード選びをしましょう!
▼ライフステージ別の重要な栄養素
成長期
成長期は、小型犬で約8~10ヶ月齢まで、超大型犬で約18~24ヶ月齢までです。
成長期は、エネルギー効率の良い脂質がたくさん必要です。骨や筋肉などの健康維持に必要なタンパク質やミネラル類も重要 です。
内臓が未熟なので、消化に時間がかかる穀物が入っていないグレインフリーがおすすめです。
成犬期(避妊・去勢後)
避妊・去勢を行うと、ホルモンバランスの変化などの要因によって太りやすく、肥満の発生率が約二倍に上昇します。
基礎代謝が減るので、これまでのフードを同じ量与えても体重が増えやすくなります。
避妊・去勢後は、高タンパク・低脂質・低カロリーのフードや満腹感を得やすいフードがおすすめです。
老犬(シニア)期
シニア期の目安は、小型犬や中型犬は9歳で(人換算で約52歳)、大型犬は7歳(人換算で約55歳)です。
シニア期は、運動量が落ちて筋力が減少するので、関節の健康維持を助けることが期待されるグルコサミン・コンドロイチンやコンディションを維持するオメガ3脂肪酸のDHA・EPAの豊富なものがおすすめです。シニア期は、消化機能も低下します。消化しやすいフードが特にオススメです。
② 必須栄養素が適切に含まれるか?
ワンちゃんが、食事から摂る必要のある栄養素、タンパク質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルの「5大栄養素」がきちんと摂れるドッグフードかどうかは重要になるポイントです。
タンパク質
年齢によって、タンパク質を必要とする量は、変化します。
成長期には、消化管が未熟なため、成犬よりも多くの高消化性タンパク質が必要です。
炭水化物
炭水化物を過剰摂取すると、脂肪として体に蓄えられ “肥満” につながります。
ワンちゃんは、タンパク質に比べると炭水化物の消化が得意ではないので、適切な量を与えましょう。
脂質
脂質は、必須脂肪酸である「オメガ3脂肪酸」や「オメガ6脂肪酸」を摂ることのできる重要な栄養素です。
ワンちゃんは、体内でDHAを合成出来ないので食事からの摂取が必要です。
ビタミン
ビタミンは、「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」に分けられます。
脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)は、脂肪に溶け体内に吸収されていくので、摂りすぎには注意が必要です。
ミネラル
ワンちゃんは、人より多くのミネラルが必要です。体重あたりカルシウムは24倍、リンは20倍、鉄は8倍必要ともいわれています。
しかし、ミネラルの摂りすぎは病気の要因になるので、適切な量を与えましょう。
③ 余計な添加物を使っていないか?
着色料は、犬にとってメリットはないので、入っていないものがおすすめです。
色鮮やかな食事は、美味しそうに見え食欲を増進させますが、それは人間だけの話です。
犬の食欲を左右するのは色ではなく「匂い」です。
ドッグフードに着色料が使われるのは、飼い主様の興味を引くためなので、余計な着色がされていないものを選ぶのが望ましいです。
【獣医師が厳選】
おすすめドッグフード4選
・ライフステージに合わせて必要な栄養素が十分に補えるか?
・必須栄養素が十分に含まれているか?
・着色料や添加物など、ワンちゃんにとって好ましくない成分が入っていないか?
という視点で獣医師である筆者がお薦めするドッグフードをご紹介します。
【一覧表】
ライフステージ別おすすめドッグフード
【おすすめステージ】 商品名 |
【成長期】 カナガンドッグフード |
【成犬期(避妊・去勢前)】 モグワンドッグフード |
【成犬期(避妊・去勢後)】 ペロリコドッグフード ライト |
【老犬期(シニア期)】 ピッコロドッグフード |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ||||
対象犬種・年齢 | 全犬種・全年齢 | 全犬種・全年齢 | 全犬種・1歳~ | 全犬種・7歳~ |
内容量 | 2.0kg | 1.8kg | 1.8kg | 1.5kg |
香料・着色料・穀物 | 不使用 |
不使用 |
不使用 |
不使用 |
タンパク質 | 29%以上 | 27%以上 | 22.5%以上 | 32.00% |
脂質 | 15%以上 | 10%以上 | 8.0%以上 | 15% |
カロリー (100gあたり) |
376kcal | 361.5kcal | 326.9kcal | 355kcal |
特徴 | 高タンパク・高カロリー・ 高脂質でエネルギー豊富 獣医師の97%が推奨* |
高タンパクのチキンや サーモンが主原料 全ライフステージ でおすすめ |
低カロリー・低脂質 に加えL-カルニチン配合 30種類以上の野菜で 食物繊維が豊富 |
良質なタンパクが豊富 |
※横スクロールできます
成長期におすすめ
カナガンドッグフード
『カナガンドッグフード』は、高タンパク(29%以上)・高脂質(15%以上)・高カロリー(376kcal)・グレインフリーといった特徴があります。タンパク質と脂質を豊富に含んでいるので、成長期のワンちゃんにピッタリです。
「カナガン」に使われるチキンの生肉はヒューマングレード(人間用の食品工場から仕入れた食材)で、人間が食べられるほど新鮮で上質なものを厳選。
※ヒューマングレードの食品工場から仕入れた肉を使用
※乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用
獣医師の97%が推奨している点も信頼できるポイントです。*
*当製品を使用した獣医師114名を対象に「健康な犬の飼主から、当製品を使用してみたいがどう思うか相談された場合、当製品を推奨しますか?」と聞き、「(とても)良い製品だと思う」と回答した割合。2021年8月ベッツアイ調べ
成犬期(避妊・去勢前)におすすめ
モグワンドッグフード
『モグワンドッグフード』は、ヒューマングレード*のチキンやサーモンを使用しており、高タンパク(27%以上)を実現!
さらに、グレインフリー(穀物不使用)!
ワンちゃんの身体に嬉しいリンゴやカボチャもバランス良く配合されています。オメガ3脂肪酸を含む海藻、グルコサミンやコンドロイチンも含まれ栄養バランスが取れているタイプですので、どのライフステージにもおすすめです。
*ヒューマングレードの食品工場から仕入れた肉・魚を使用。乾燥原材料等はペットフード用に生産されたものを使用。
成犬期(避妊・去勢後)におすすめ
ペロリコドッグフード ライト
『ペロリコドッグフード ライト』は、食事管理を目的として作られているので、低脂質(8.0%以上)・低カロリー(326.9kcal)です。さらに、原材料に30種類以上の野菜が含まれているので、満腹感の持続を助ける「食物繊維」が豊富です。グルコサミンやコンドロイチンに加えて、運動時のサポートを行うL-カルニチンも含まれているので、避妊・去勢後のワンちゃんにピッタリです。
※1歳以降のワンちゃんが対象のドッグフードです。
老犬期(シニア期)におすすめ
ピッコロドッグフード
『ピッコロドッグフード』は、シニア犬のために開発されたドッグフードです。カロリー(約355kcal)と脂質(15.00%)はシニアに適した量が含まれ、DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を豊富に含むサーモンを原材料に使用しています。原材料のサツマイモには食物繊維やフラクトオリゴ糖が豊富なので、消化にも優しいドッグフードです。グルコサミンやコンドロイチンなどの成分も含まれているので、シニア犬にピッタリです。
【比較一覧表】
記事で紹介したドッグフード
【おすすめステージ】 商品名 |
【成長期】 カナガンドッグフード |
【成犬期(避妊・去勢前)】 モグワンドッグフード |
【成犬期(避妊・去勢後)】 ペロリコドッグフード ライト |
【老犬期(シニア期)】 ピッコロドッグフード |
---|---|---|---|---|
商品画像 | ||||
対象犬種・年齢 | 全犬種・全年齢 | 全犬種・全年齢 | 全犬種・1歳~ | 全犬種・7歳~ |
内容量 | 2.0kg | 1.8kg | 1.8kg | 1.5kg |
香料・着色料・穀物 | 不使用 |
不使用 |
不使用 |
不使用 |
タンパク質 | 29%以上 | 27%以上 | 22.5%以上 | 32.00% |
脂質 | 15%以上 | 10%以上 | 8.0%以上 | 15% |
カロリー (100gあたり) |
376kcal | 361.5kcal | 326.9kcal | 355kcal |
特徴 | 高タンパク・高カロリー・ 高脂質でエネルギー豊富 獣医師の97%が推奨* |
高タンパクのチキンや サーモンが主原料 全ライフステージ でおすすめ |
低カロリー・低脂質 に加えL-カルニチン配合 30種類以上の野菜で 食物繊維が豊富 |
良質なタンパクが豊富 |
※横スクロールできます
まとめ
犬も人と同じように年齢に伴って必要な栄養バランスが変化します。
愛犬の健康な体作りには栄養バランスの取れた食事が重要です。
ライフステージを通して、適切なタイミングで適切な栄養を摂れているか愛犬の食事を見直してみましょう。
皆さまのドッグフード選びのご参考になれば幸いです。